将来的な人口減少を見据え、宮城県は老朽化が進む県営住宅を順次廃止、集約していく方針を示しています。しかし、入居する住民には寝耳に水の状況で、今後の生活がどうなるのか不安な毎日を過ごしています。

県営住宅で暮らす人たちの現実とは

仙台市泉区の県営黒松第二住宅で暮らす75歳のAさん。3Kの間取りの部屋に1人で暮らしていて、所得や健康状態などに応じて決まる家賃負担は月1万円ほどです。

県営住宅で暮らすAさん(75):
「本当にありがたいと思っているし、この家賃だから今生きていると思う」

糖尿病や逆流性食道炎などの持病に加え、9年ほど前に膝や腰を痛めやむなく仕事を辞めました。

Aさん:
「県営とか市営住宅の募集があったから何回かやって3回目でやっと待機と出た。ここなら1人暮らしでも十分と思って終の棲家と思って入った」

今は複数の病院に通いながら年金とわずかな貯金を切り崩して生活していますが、今年1月…。