大きな課題となっている少子化対策。阿武隈の山あいにある福島県川内村では、少子高齢化が進む中、子育てしやすい環境をつくることで村を活性化させようという取り組みが始まっています。

岸田総理「2030年代に入るまでが少子化傾向を反転できるかどうかのラストチャンスです」

岸田総理が6月に発表した「異次元の少子化対策」。県内の子育て世代からはこんな声が・・・。

1児のママ「岸田総理にはもう少し資金面で多くの補助をしてもらえるとありがたい」
1児のママ「子育てしている世代としてはそういうところに目を向けてもらえるのはすごくありがたいし嬉しいなと思う」

様々な声があがる「異次元の少子化対策」。県内の出生数も減り続け、去年は9709人と過去最少となり、歯止めがかかりません。

そうした中、独自の子ども支援に取り組んでいる村があります。

阿武隈の山あいにある川内村。もともと人口の減少と少子高齢化が課題だった村に震災が拍車をかけました。原発事故のあと一部に避難指示が出され、2016年までには全て解除されましたが、現在の人口は2318人と震災前より2割以上減りました。

そんな危機感のなか、川内村が選択したのが・・・「全村民で子育てする村」

遠藤雄幸村長「本気で子育てし、教育する地域がこれから残っていくと思っている。そういう面では、僕にとっての最優先課題は子育て、教育環境をしっかり充実していくことだと考えている。」

遠藤雄幸村長

川内村の役場に勤める猪狩政江さん。猪狩さんには、4歳の咲妃ちゃん、小学1年生の京佑くんの2人の子どもがいます。

猪狩政江さん「川内村だと子育てしながらお金を貯められる、補助がいろいろあるのですごく助かっていますね」

猪狩政江さん