街路樹に“除草剤”使用疑惑に前副社長“恫喝LINE”も

ただ、問題は他にも。店舗前の公道に生えている街路樹に除草剤をまき、木が枯れたという疑惑で、自治体などが調査に乗り出す事態となっています。

26日の会見では、10年前の話としていましたが…

東京・世田谷区(26日)
「こちら歩道の植え込みに生える草ですが、ビッグモーターの店舗の前に行くと、この草が枯れてしまっています」
埼玉・春日部市(26日)
「綺麗にビッグモーター側だけ草が枯れているのがわかります」

また、名古屋市内でも複数の店舗の前で、街路樹が枯れる現象が確認されていることから、名古屋市は今後、緊急の土壌調査を行う方向で調整していることが明らかになりました。

現役社員は、こうしたいびつな企業風土を作ったのは、兼重前社長の息子である宏一前副社長だったと指摘します。

ビッグモーター 現役社員
「実態(実権)を握っていたのが副社長をトップとするもう一つの派閥のような形だったので、少なくとも社長の息子である副社長は絶対に(不正を)把握していた」

部下に対して厳しいノルマを課したり、人事権を握っていたりしたのが宏一前副社長だというのです。

これは各店舗の店長クラスが入るグループLINE。そこには宏一氏の「今すぐ入るか、消せ」という文言が。このLINEに入っていた現役社員によると、新しくグループに招待された人がすぐに参加しなかったため、宏一氏が怒ったといいます。

その後すぐに何人もの招待をキャンセルし、「該当店長、役職者は解任してください」

ビッグモーター 現役社員
「それこそ本部長とか次長とか部長とか、結構高クラスにいる人でも、いきなり副社長の期限次第で落としたり、結局回らなくなって戻したり、みたいなことが結構多かったなと」