佐世保市で起きた高1同級生殺害事件から26日で丸9年です。当時、対応で問題を指摘された児童相談所では臨時の朝礼が開かれました。
発生から9年。
当時、高校一年生の女子生徒が同級生の女子生徒を殺害した事件は社会に大きな衝撃を与えました。

この事件をめぐっては、発生前から様々な兆候があったにもかかわらず、適切な対処がとられずに悲劇に至ったことが明らかになっています。
佐世保市児童相談所所長
「事件を契機に、(事件の)反省の中で始まっているということを認識するとともに、センターの中での事件を風化させないと」
佐世保市の児童相談所では、26日、朝礼が行われ、再発防止に向け訓示がありました。
児童相談所では事件前、少女を診察した精神科医から「人を殺しかねない」との連絡を受けたものの具体的な対応を取らなかったことが指摘されています。

佐世保市児童相談所長:
「この日を迎えるにあたっては毎年、この事件についての話をすることによって職員の意識等々については薄らがないように、維持できるようにつとめています」
事件から9年、当時15歳だった加害者の女子生徒は、医療少年院に送られ24歳になった今も収容されています。
裁判所からは「矯正教育を継続して行う必要がある」と判断され、来年までの収容延長が認められています。
