東京大学の研究グループは3個の光パルスで様々な計算ができる日本発となる独自の光量子コンピュータのプロトタイプを開発したと発表しました。

量子コンピュータは超低温で動く超伝導素子を使うタイプや真空中でイオンを使うタイプなど、様々なタイプが研究されていますが、光の量子的性質を使ったタイプは、室温の大気中で動かせるといったメリットがあります。

東大の武田俊太郎准教授らの研究グループは、2017年に独自方式の光量子コンピュータを提案。研究を進めた結果、3個の光パルスを使って様々な計算ができる光量子コンピュータのプロトタイプの開発に成功したと発表しました。

ただ、まだかけ算に相当する計算を行うことができず、計算精度も不十分なことから、今後5年間ほどかけて、こうした課題に取り組みながら、大規模光量子コンピュータの実現を目指すということです。

スーパーコンピュータに対抗するためには100万量子ビットが必要という試算もあり、実現までの道のりは長そうですが、室温で動く光量子コンピュータは量子通信などとの相性もよく、様々な光量子技術への展開も期待できると武田准教授は話しています。

この研究成果は、アメリカの科学雑誌PhysicalReviewLettersオンライン版に掲載されました。