SNSで円やドルなどの通貨を売買するFX投資に勧誘された富山県南砺市の60代女性が、1100万円をだまし取られる被害がありました。富山県内では特殊詐欺と思われる不審な電話が相次いでいて、県警が「特殊詐欺注意報」を出し県民に注意を呼びかけています。

警察によりますと、ことし5月上旬、富山県南砺市に住む60代の女性が投資関係のLINEグループに参加したところ、新田・関根・橋口を名乗るメンバーからFX投資を持ちかけられました。

女性はメンバーから「投資額が多いほどより多くの利益が得られる」と言われ、6月下旬にかけて3回にわたり、計500万円を振り込みました。

さらに、女性はメンバーから原油の先物取引への投資も持ちかけられ、7月上旬にかけて3回にわたり計600万円を振り込みました。

その後、女性は先物投資のため、橋口が経営するという会社から借りた現金650万円を返済しようと、金融機関を訪れた際、職員に指摘されて被害に気が付きました。被害総額は1100万円にのぼります。

県内では特殊詐欺と思われる不審な電話が相次いでいます。県警によりますと、電話は今月24日と25日にかけて4件あり、富山市・砺波市・魚津市・氷見市の住宅の固定電話に行政職員などを名乗って「還付金がある」「年金が受け取れる」などと騙る内容でした。

これを受け、県警は25日、「特殊詐欺注意報」を出し県民により一層の注意を呼びかけています。

少しでも不審な電話や心配なことがあれば、1人で判断せずに警察や周囲の人に相談してください。