林真須美死刑囚の長男 母親に改めて聞いた「あの時ヒ素を入れたのか?」

 一方、重い苦しみは加害者の家族でも続いています。林真須美死刑囚の長男(35)。事件当時は10歳でした。『死刑囚の子ども』という事実に向き合い、そして抗いながら生きてきた人生でした。

 (林真須美死刑囚の長男)
 「自分は林真須美死刑囚の子どもなんだというふうなことは、すごく気にしながら生きてきたというか。結局、蛙の子は蛙って言われるのが嫌で、できるだけそう呼ばれないような生き方を選択してきた」

 真須美死刑囚からは現在も週に1回程度、手紙が届きます。

 【手紙より】
 『令和4年11月16日水曜日 長男君の面会を楽しみにして母は、もう毎日、毎日待ち遠しくすごしてます』

 今年6月に面会した際、改めて事件について母親にたずねてみたといいます。すると…。

 (林真須美死刑囚の長男)
 「改めて聞くけども、あの時カレーに毒物であるヒ素を入れたのかどうか、というのを聞いたら、『入れてない』って答える。10年間ですけど見てきた母親の姿と、当日を見てきてる自分の記憶と、判決文を照らし合わせた時、信じようというふうになりました。家族としては」

 真須美死刑囚は現在も裁判のやり直しを求めて2回目の再審請求を行っていますが、今年1月に和歌山地裁は請求を棄却。大阪高裁で審理が続いています。

 25年を経てもなお、被害者と加害者、両方の家族にとっても事件はまだ続いています。