■“図鑑シリーズ”が予想外のヒット!コロナで海外取材にいけない…ピンチをチャンスに変えた編集部の驚きのアイデア
熊崎キャスター:
元々、「地球の歩き方」は海外旅行の観光用に買っていた方が多いと思います。コロナ禍でシフトチェンジがあり、いまは「地球の歩き方」の“海外版 図鑑シリーズ”が発売されて人気になっているのはご存じでしょうか?

島だけを集めた1冊「世界のすごい島300」、世界の美味しいグルメを紹介していく「世界のグルメ図鑑」。ほかにも、5大陸全142の巨像を紹介する「世界のすごい巨象」など、ジャンルを絞った内容がヒットしているんです。
牧嶋 解説委員:
東京都庁と同じ大きさの巨像などが並んでいて、見ていると楽しくてしょうがない。大きいのって良いじゃないですか。
ホランキャスター:
一番大きいものはなにがありますか?
熊崎キャスター:
インドにある『統一の像』が東京都庁と同じ高さです。
実は、図鑑シリーズができたのにはキッカケは新型コロナなんです。コロナ禍になり、従来の「地球の歩き方」を制作しようにも、コロナで海外に行けず、取材ができなかったと言います。そんな中、2020年7月に東京オリンピック向けに「世界244の国と地域」という”図鑑シリーズ”の第1弾を発売し、予想外の大ヒットになったんです。
「地球の歩き方」担当者
「蓄積された取材でおもしろ企画を提案し、吟味されたネタを出版しています」
そこからグルメ、島、巨像など、様々なジャンルに発展していったといいます。
そして、コラボ企画も進んでいます。
今年2月には“世界の謎と不思議に挑戦するミステリー雑誌”「月刊ムー」とのコラボレーション。これはピラミッドやナスカの地上絵などが特集されました。
7月には大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボレーションが発売予定です。ジョジョのストーリーにゆかりのある場所などを特集しているそうです。
“図鑑シリーズ”も大ヒットしましたが、8月には従来の海外版に検査や出入国時の注意などを加えた▼ニューヨーク、▼ハワイ、▼オーストラリア版を出版する予定です。通常通りの海外版もこれから出版していく予定だということです。ただ好調なので“図鑑シリーズ”も続けますということでした。
牧嶋解説委員:
コロナ禍で海外旅行に行けないので本も売れなくなり、そこでシフトチェンジしたアイデアが素晴らしいですよ。
ホランキャスター:
細かさと専門性が受けているのかもしれませんね。