MRTテレビ「Check!」で日常生活での疑問や不安などを調べていく「Check!調査班」、今回は県立高校で行われている「朝課外」に注目します。

「朝課外」とは、1時間目の前や朝のホームルームの前に行われるものですが、教育課程にはない非正規のカリキュラムとなっています。


宮崎では当たり前の朝課外ですが、主に九州で実施されているものなんです。
県内で長年続く朝課外、いま、学力向上の効果や教員・生徒の負担などを理由に廃止しようという議論が活発化しています。
「朝課外の在り方」に揺れる教育現場を取材しました。

午前7時40分からの朝課外


(丸山敦子記者)
「時刻は午前7時半前、自転車に乗った高校生たちが学校に向かっています」


こちらは宮崎市の県立高校。
生徒たちの1日の始まりは午前7時40分からの朝課外だ。

(宮崎南高校・進路指導主事 岩元健二教諭)
「大学共通テスト、この難易度が高度さを増している。これに対応していくためには、どうしても授業だけでは演習する時間が足りないので、大学の入学の第一希望を叶えるために課外の必要性を感じている」


県内の県立高校36校中19校で実施

正規の授業ではなく、各学校でPTAなどからの要望を受けて実施される朝課外。

調査班が調べたところ、現在、県内の県立高校36校中19校で実施されていることが分かった。


受講は原則、希望制だが、普通科高校ではほとんどの生徒が当たり前のように参加している。

朝課外が根付いている要因は?

宮崎で朝課外が根付いている要因について、宮崎大学教育学部の遠藤宏美准教授は。

(宮崎大学教育学部・カリキュラム学 遠藤宏美准教授)
「宮崎県には、大学進学向けの塾や予備校が少ない。そういうのが(朝課外の)一番の理由ではないかと思います」