アメリカのバイデン大統領は、AI=人工知能が作った文章や映像を「AI製」と明示することを盛り込んだ新たなルールの導入で、Googleなどの開発企業7社と合意したと発表しました。

バイデン大統領
「AIを開発する7社が、責任あるイノベーションに向けて新たなルールで合意したことを嬉しく思う。新たなルールは安全・安心・信頼の3つの原則を強化するものです」

アメリカのバイデン大統領は21日、AIを開発するGoogle、オープンAI、Metaなど7社とAIの安全な活用に向けた新たなルールの導入で合意したと発表しました。

具体的には、偽の情報の拡散を防ぐためAIが作成した文章や映像、画像などについて「電子透かし」と呼ばれる技術を使って「AI製」であることを明示するシステムを導入します。また、新たなAIを公開する際には事前に専門家による安全性の評価を行います。

ただ、今回のルールはGoogleなどAI開発を行う7社が参加する自主規制で、法的な拘束力はありません。そのため、バイデン大統領は今後、業界全体を対象とする大統領令の準備を進めるほか、議会でも法整備の議論が進む見通しです。