“水増しの可能性がある事例” 1275件 総額約4995万円

日比キャスター:
そして今回の不正請求に関して、今後の対応が複雑になっていくのではないかと見られています。
7月18日時点での発表です。「水増しの可能性がある事例」は少なくとも1275件、総額で約4995万円ということで、ビッグモーターは返金の手続きを進めるということですが、「返金の状況」は、177件、総額で約662万円です。

今後、これだけの金額を、どのように対応していくのかに関しては、保険会社が絡んでいくことになるわけです。
今回、不正請求によって等級が下がった契約者がいるわけです。つまり本来の等級に戻すかどうかの意向の確認を、保険会社が行わなければならないということなんです。詳しい弁護士に話を伺いました。
ALG&Associates 谷川聖治 弁護士
「不正請求で保険料が割高になった人への対応」
→等級が下がると、保険料は上がるということになるので、不正請求によって割高になった人への対応が今後必要になってくる。

谷川聖治弁護士は「どこからが不正請求なのかを、調査・判断するのは難しい。前例のないことなので、解決までには、相当な時間がかかる」と話します。
井上キャスター:
本当に悪質だと思うのが、1件1件の金額はそれほど高くない。すると泣き寝入りする方が出てくる。しかも声を上げるとなると、時間と労力が取られる。もしそういったところを狙っていたのかどうか。
保険加入者全体でいうと、今後保険料が上がれば、全体のユーザーが被害を受けるということになります。影響は凄まじいと思います。
産婦人科医 宋美玄さん:
本当に過去に泣き寝入りした人もかなり多かったのではないかと思います。レンタカーでも借りるとき、返すときに傷などのチェックをするので、今後も預けるときも、引き取るときも全部を撮影するしかないのかなと思います。
井上キャスター:
修理をお願いしていた工場の中で、逆に傷をつけていた、器物損壊していたとは、考えませんよね。
産婦人科医 宋美玄さん:
考えられないですよね。