「社長と意見もあって、さらに能力もある」この組織で勝ち抜いていく人とは

井上貴博キャスター:
やはり根深いなと思うのが、こういった明らかに組織ぐるみで行っていた犯罪行為である、企業としての責任というのは重々問われるわけですけど、どうも報道に出てくることを見ていると、社長や経営陣が今回の件をそんなに響いてないといいますか。これは理解に苦しむという対応が続きますね。

産婦人科医 宋美玄さん:
もちろん厳密に不正が組織ぐるみだったかというのを判断するのは難しいのかもしれないですけれども、出てきたものを見る限り、この組織で上の方に上がっていけるのは、かなり特殊な人なのではないかと思うんですよね。

社長と意見もあって、さらに能力もある。「生殺与奪権」というのは普通、部下などには使わない言葉だと、私も小さな経営者ながら思います。そこで勝ち抜いた人たちでできた組織というのは、やはり少し感覚がずれていってしまうのかなという印象がありますね。

井上キャスター:
異常な状況が組織の中では当たり前になっていた、常識になっていたと?

産婦人科医 宋美玄さん:
そうでないと、不正があったのに「全体の2%にも満たない」みたいな単語が内部で普通は出ないですよね。