「117系」最後の雄姿をこの目に…鉄道ファンがJR岡山駅に

岡山エリアで「サンライナー」として30年間も活躍したJRの車両「117系」が、きょう(21日)定期列車としての運転を終えます。最後の雄姿を見ようと全国各地からファンが押し寄せています。

おととい(19日)のJR岡山駅です。平日にも関わらず、ホームには多くの鉄道ファンが集まっていました。そのお目当ては…

(鉄道ファン)
「最後だと聞いて乗りに来ました、117系電車。子どもの頃からよく乗ったんです、新快速電車に」

国鉄時代に製造された「117系」電車。

JR西日本・岡山支社管内では、岡山ー福山間を走る快速「サンライナー」として親しまれてきました。

誕生したのは旧国鉄時代の1979年です。当初は関西・東海エリアで「新快速」「快速」として活躍しましたが、関西エリアに別の新型車両(221系)が導入されたため、岡山にやってくることになりました。

岡山でのデビューは1992年でした。

高級感のある室内が、通勤列車とは思えないと話題になりました。以降、117系は30年以上に渡り山陽路を駆け抜けてきたのです。

しかし、それが…。

(北原花菜子記者)
「こちらがきょう岡山でお披露目された新型車両です。春らしいピンク色が可愛らしいですね」

あす(22日)から岡山エリアでは、「マリンライナー」223系5000番台以来、20年ぶりとなる新型車両「227系Urara」がデビューするのに伴い、きょう(21日)をもって引退することになりました。

その雄姿を一目見ようと、連日全国各地から多くのファンが訪れています。けさ(21日)も各地で写真を撮る人の姿が見られました。

(写真を撮る人)
「ほかの車両にはない、木目調のパネルとか高級感のある車内が好きでした」

「悲しいです。いつも通学でお世話になっているので、感謝の気持ちを伝えたい。ありがとう」

国鉄時代に生まれ、長年に渡って愛され続けた117系です。惜しまれながらきょう(21日)、赤穂線の往復で最後の定期運用が終了します。