「最後の最後で、決めきる力。そしてサーブの差が、勝敗を分けた』去年の世界選手権、決勝トーナメント。フランス代表にフルセットの激戦の末、敗れた石川祐希主将は、こう答えた。あれから1年、男子バレー日本代表が、長足の進歩を示している。

バレーボールネーションズリーグでの、破竹の10連勝。主力メンバーが抜けていたとはいえ、世界に誇る精度の高いバレーを展開するフランスにリベンジ。第2週では、スーパースターが目の色を変えて勝ちにくる本気のブラジルを撃破した。

勿論、組織的なブロックと連携した高橋藍選手、リベロの山本智大選手を中心とした世界ナンバー1といわれる日本のディフェンス力。セッターの関田誠大選手の変幻自在なトス回しのもと、石川選手らが繰り出すディフェンスからの切り替えしの鋭さが、日本の武器になっている部分は大きい。