マイナンバーに別人の情報が誤って登録されている問題で、別人の口座にカネが振り込まれるミスが初めて判明しました。

厚生労働省などによりますと、埼玉県所沢市の職員が2015年に80代の女性について同姓同名で生年月日も同じ別人のマイナンバーを紐付けました。

医療費と介護費が一定の額以上かかった場合には返金できる制度で、女性が返金を希望したところ、誤った紐付けにより、今年6月、あわせて5万7516円が別人の口座に振り込まれました。

職員の手作業による紐付けのミスが原因とみられ、厚労省は改めて自治体に確認を徹底するように通知を出しました。

デジタル庁によりますと、別人の公金受取口座にカネを振り込んだ事例が明らかになるのは初めてということです。