■免許が失効した人も…なぜ予約が取れない?

混雑の主な要因は「人手不足」です。4月末時点でも約70日先まで予約が埋まっています。

香川県公安委員会は有効期限の6か月前には通知書を送っていますが、『講習の予約が取れず、免許が失効してしまう人も出ている』と言います。


(香川県警運転免許課 宇山二美次長)
「高齢者講習は主に自動車教習所でしてもらっていますが、繁忙期と重なりますとどうしても検査や講習の待ち日数が長くなってくる」

■道交法の改正で さらに予約は取りづらく・・・

全国では2021年に2636人が交通事故で死亡し、高齢者が占める割合は約6割と過去最高となりました。

事故の多発を受け、道路交通法が改正されました。5月からは75歳以上で一定の違反歴がある人は運転技能検査が追加され、合格しなければその後の検査や講習が受けられなくなっています。

検査項目に実技も加わったことで、これまで以上に予約が取りづらい状況になると懸念されています。

(香川県警運転免許課 宇山二美次長)
「更新までには講習を終わらせていただきたいので、はがきが着たらすぐに連絡していただくのがいい」

教習所や免許センターの人員も限られていることから、受入れ体制を増やすことも難しいのが現状だといいます。「気づいた時には免許の更新ができなかった」…そのような事態を避けるため、これまで以上に注意が必要です。