甚大な被害が残るかほく市では…ボランティアも作業に加わる
一方、集落が冠水したかほく市多田では、当時、水が女性の膝上の高さまで迫りました。
床下浸水の被害が出た住宅では17日、住民とその親戚だけでなく、多くのボランティアが駆けつけ、畳の下の泥をかき出す作業に当たっていました。
住民
「家族だけではとんでもない量なので。人手が一番」
ボランティアの高校生
「まさかかほく市が浸水してこんなことになると思わなかったので、少しでも力になりたいと思って参加した。思ったより泥があったり、大変な現場だと思った」

ただ、手の付けようがない状況に直面する住人の姿もあります。
裏庭の崖が大きく崩れ、一室に土砂が流れ込んだ住宅は、土砂が崩れる恐れもあり、今も人が住むことはできない状態で、住人は金沢の仮住まいで過ごしています。
住人の親族
「どんと音がして、夜11時に避難した。冠水とがけ崩れで孤立した。雨だけが心配なので、どこをどうするか。たぶんここは潰す感じになると思うが、自分たちで作ってきた家なので残したいなと。思いがたくさん詰まった家なので」
ボランティアも加わり、被災地では着実に復旧作業が進んでいますが、豪雨の爪痕は今も色濃く残っています。