米軍普天間基地の辺野古への移設工事をめぐり、農林水産大臣がサンゴの移植を許可するよう県に指示したことについて、国の第三者機関は農水大臣の「是正の指示」は違法ではないと判断し、取り消しを求めていた県の訴えを退けました。

普天間基地の辺野古移設をめぐり農水大臣がサンゴの移植を許可するよう県に求めた「是正の指示」は違法だとして、県は国地方係争処理委員会に申し出て、ことし5月から審査が続いていました。


県はこれまで「地方自治を逸脱した違法なもので直ちに取り消されるべき」などと主張していましたが、委員会は14日、農水大臣の「是正の指示」は違法ではないと判断し、取り消しを求めていた県の訴えを退けました。

これを受け玉城知事は「公平・中立な立場から判断する第三者機関の役割に期待して県の主張を述べてきた。このような結果となったことは非常に残念だ」とコメントしています。


今回の決定について不服がある場合は高等裁判所に提訴することができますが、県は「結果を精査するとともに、慎重に検討し適切に対応していく」としています。