住民の証言から見えた“2つのポイント”

NEWSDIG班は画像を寄せてくれた住民から当時の状況を伺いました。自宅はJR中津幡駅の近くで「午後10時ごろに2階で寝ようとしたら突然、地震や雷のような衝撃を感じた」ということです。また、「直前にひょうが降るようなパラパラという音が聞こえた」とも話していました。

住民の証言

ここから2つのポイントがわかります。

ひとつは、土砂災害の前兆として「音」を聞いていたこと。そして「2階にいた」ということです。ちなみに津幡町に土砂災害警戒情報が出たのは午後9時25分でした。

確かに2階に上がることは「垂直避難」にもつながりますが、前兆となる現象を感じられるかが大事とも言えます。

一般的に土砂災害の前兆には「音」のほか、「湧水が噴き出す」、「土臭かったり焦げた臭いがする」、「雨なのに川の水位が下がる」などがあります。今回、話を伺った住民は、日頃からハザードマップを見たり、玄関には避難に備え飼っているペット用のカゴを置いたりと意識をされていました。

土砂災害の前兆例

さらに、住民の方は「豪雨で停電するなかでの避難は懐中電灯も役に立たなかった。避難に備えて、玄関に長靴を置いておけばよかった」とも話していました。

石川県内では、人的な被害は確認されていませんが、隣の富山県では、土砂崩れに巻き込まれた男性ひとりが死亡しています。万が一の備えをぜひ、もう一度見直してみてください。