■「日本人が来ないと活性化しない」“全ての店”が期待
一方、韓国では日本からの観光客に期待が高まっています。人気の繁華街、明洞では。

眼鏡店の店長
「東南アジアからの客も5月から少し増えましたが、日本の人たちが来ないと店も活性化しないでしょう」
コロナの影響で空き店舗も目立つ明洞。“全ての店が期待を寄せている”と話します。
そんな韓国で今人気のエリアが・・・ソウルのカンナムと呼ばれる地域です。おしゃれなお店が並んでいて、特に人気があるのがピンクの建物のカフェ。
ボタニカルな雰囲気が魅力で、フルーツいっぱいのクレープなど、とにかく“映えるケーキ”がずらりと並んでいます。

女性客
「私もここに来て、すでに(SNSに)アップしました。雰囲気がいいので、若者は大好きみたいです」

お店の代表も「日本の方々が来たら良い対応ができるようにと大きな期待感を持っています」と、日本からの観光客を待っています。
さらに、レトロな雰囲気を楽しむなら「ノガリ横丁」。昔ながらの屋台料理が人気で、なかには行列ができるお店も。
女性客
「安くて若者も多いので、韓国の文化を楽しみたいならおススメです」
■日本でも水際対策緩和 外国人受け入れ進む
そして日本でも、外国人の受け入れに向けた動きが広がっています。
水際対策が緩和され、1日あたり1万人だった入国者の上限が、6月1日から▼2万人に引きあげられました。

ドイツからの入国者
「私たちの会社にとって重要な市場なので、また日本を訪れることができて、とても嬉しく思っています」
検疫措置も緩和され、感染リスクが低い▼98の国や地域からの入国者は、入国時の検査や待機が免除されます。
■観光地では期待と不安が入り交じった声が
これからアジサイが見頃を迎える神奈川県・鎌倉市の土産店。コロナ前は外国人観光客が売り上げの7割を占めていたといいます。
土産物店 店員
「ものすごく期待しています。海外旅行ということもあって、結構大きな買い物をされるお客様が多くて、1万円台のお面なんかも買っていただけたりしますので」
一方、地元からは・・・
「不安じゃないかといったらないわけではないけど、外国の方が入ってきて経済が活性化することはいい」
「経済を回して活気づけたいなという気持ちがある。でも、細心の注意払いながらですけどね」
期待と不安が入り交じった声が聞かれました。

コロナ前は年間▼3000万人を超える外国人観光客が訪れていた日本。緩和策は観光地に賑わいが戻る第一歩になるのでしょうか?