■「直接関与しない」問われるウクライナへの対応


バイデン氏をめぐって、今もう一つ注目されているのが、ロシアによるウクライナ侵攻への対応です。

アメリカはウクライナ側に対し、高機動ロケット砲システム「ハイマース」や対戦車ミサイル「ジャベリン」などを提供すると発表しました。


ただ、バイデン大統領は「アメリカや同盟国が攻撃されない限り、我々はこの紛争に直接関与しない」と立場を示していて、「ロシア軍をウクライナ領内で撃退するためのもの」であり「ロシア国内の標的に対して使用されることはない」としています。

■攻勢強めるロシア軍 ウクライナ“最後の砦”では・・・


ウクライナ東部ルハンシク州の激戦地・セベロドネツクではロシア軍が攻勢を強めています。ウクライナにとっては、この州で“最後の砦”と言われています。


セベロドネツクにあるルハンシク州とドネツク州のウクライナ保安庁庁舎の施設の中は、もぬけの殻。セベロドネツクは街の半分が、ロシア軍に掌握されたとみられています。


同じく東部のドネツク州では住宅街が砲撃を受け、3人が死亡、6人がけがをしました。

住民の女性
「静かに穏やかに暮らしていたのに、これは何なの?どうしたらいいかわからない」

■「戦うことを拒み始めた」ロシア軍の内部でも戦いが・・・


一方、ロシア軍の内部では、終わりの見えない戦いに命令を拒む動きが・・・

ロシア兵とみられる音声
「みんな前線で戦うことを拒み始めた。600人の大隊から215人しか残らなくて、残りは死傷者だ」
(ウクライナ保安庁公開)

兵士が前線への配置を拒否したというのです。すると・・・


ロシア兵とみられる音声
「司令官は銃を振り回して撃ち始めた。“前線に行かなければ、みんなを殺すぞ”と、すると若い兵士が手榴弾のピンを抜き、 “撃て!みんな一緒に爆破する”と言った。互いに殺し合うところだった」
(ウクライナ保安庁公開)

銃口は味方にまで向けられ始めたのでしょうか?ロシアによるウクライナ侵攻はまだ終わる兆しが見えません。