【以下、面会後の西村大臣質疑応答】
西村大臣「参加された漁業者の皆さんからは、IAEAが関与していることは重要である、福島の漁業者に寄り添い、生業を続けていけるよう支援策を講じてほしいとご意見、特に販路開拓に取り組んでほしい、また消費者に対して安全性についてしっかりと説明してほしい、今後放出をするとすればその時期を今後どう考えているのかといったご意見やご質問を頂いた。」

Q.漁業者の理解は得られたのか?
「IAEAの報告書や使用前検査のことは事実としてわかるけれど、実際にどういう影響が今後出てくるのか、本当に大きな懸念、大きな不安、切実な思いをお話しされました。」

Q.安心を得るためにはどうすればいい?
「そうしたお気持ちに寄り添いながら漁業を継続していけるように、国が責任を持って取り組んでいくということを申し上げた。」

Q.改めて、漁業者との約束は守るのか?
「これは約束でありますので、関係者の理解なしにはいかなる処分も行わないという方針は順守していきます。」

Q.関係者の定義とは?
「一概には申し上げにくいが、漁業の皆さん方は様々な影響を受けられる方々でありますので、私は漁業者のみなさんは関係者だと思っている。漁業者のみなさんの信頼が深まっていくように、これからも丁寧な説明を重ねながら意思疎通を図りたい。」

Q.夏ごろ放出は変わらないか?
「春から夏ごろにかけて見込むといった方針に変わりにない」

Q.知事が県民の思いを葛藤と表現された
「私の立場で申し上げれば、福島の皆さん震災以降、原発事故以降、厳しい思い、大変な思いをしてこられている。そうした皆さんのお気持ちに寄り添いながらこの福島の復興に向けて全力を挙げて取り組んでいきたい。」

Q.放出時期は変わりないと説明したのか
「夏という時期をいつからいつまでと政府として何か決めているわけではありませんし、夏ごろと言っているので、そうした方針の中でまさに安全対策・風評対策・内外にIAEAの内容をしっかり説明しなければならないと思っているので、政府全体で状況を共有しながら、判断をしていく」

【以下、面会後の県漁連野崎会長質疑応答】
Q.県漁連の立ち位置は?
「漁連の立ち位置は今のところ変わるつもりはありません。」

Q.緊張感は高まっている?
「粛々と進んでいるなというのはありますが、1回漁連を停止して、試験操業をやっという思いがあるのでそういう経験を思い出して何事もなければいいなという意味で緊張感が高まっている」

Q.関係者の「理解」とは
「廃炉が終わって、漁業者がそのまま福島に存続していた。そのことをとらまえて我々はようやく理解したねという立ち位置に立てると思う。」