6月がスタートし、旅の形が変わりそうです。
日本各地で行われている旅行費用を助成する“県民割”や“地域ブロック割”。東京都でも都民割『もっとTokyo』を6月中にスタート。そして、観光業界が期待する訪日観光客の受け入れも、6月10日、2年ぶりに再開します。少しずつ活気を見せる観光地。観光支援が続々と始まる中、見えてきた観光業界の期待と課題とは?国内外の各地で取材をしている航空アナリストの鳥海高太朗氏が解説します。

■4月以降、ロサンゼルス・ハワイに加え国内10以上の道府県を訪問した鳥海氏


日本国内では、3月22日にまん延防止等重点措置も終了し制限が解除。
航空アナリストの鳥海高太朗氏は、4月以降宮古島を皮切りに、ロサンゼルスで大谷選手の試合観戦、北海道、ハワイ、長崎、鳥取、島根、大分・・・国内10以上の道府県でアフターコロナの観光客の動向などを取材、講演活動をしています。

――制限のない日本国内はどのような雰囲気ですか?

航空旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
明らかに(雰囲気が)変わったのがゴールデンウィーク明けてから。シニアの方が動き始めたというのが変化です。平日、講演終わってから新幹線や飛行機に乗るとほとんど満席ですね。やはり5月に入って、ゴールデンウイークが明けてもっと感染者が増えるのではないかと言われていたのに下がってきたということで。シニアの方も今年に入って我慢していたというか全く動いてなかったので、そこ(シニア層)が動き出したっていうのが大きな変化かなって思いますね。

ーー今年のゴールデンウイークは制限は無かったが割引などもなかった。ゴールデンウイークの動きは?

鳥海氏:
割引などはなかったんですが、日本人というのは週末しか旅行しない。週末とかゴールデンウィーク。外国人がいない分、今そこを埋めてくれるのはシニア。平日は安いんですよね。京都のホテルでも、昨年の紅葉の時は(宿泊費が)4万円~5万円だったホテルが、平日は1万5000円程で泊まれたりする。今は安いという部分でGoToなどの割引がなくて動き始めてるかなというのはありますね。