世界陸上ブダペスト(8月19日~)の代表選考会を兼ねた全米選手権が8日(日本時間)、アメリカ・オレゴン州で行われた。大会2日目は男子100m決勝が行われ、C.チャールストン(25、Tracksmith)が9秒95で初優勝、初の世界陸上代表の切符を手にした。2着にC.コールマン(27、NIKE)、3着にN.ライルズ(25、adidas)が入り同じく世界陸上代表に内定した。(写真左からチャールストン、ウィリアムス、ライルズ、コールマン)
この日行われた準決勝では9秒94で世界陸上オレゴン男子200m金メダリストのライルズが全体の1着で決勝進出を決め、チャールストンは9秒96で続いた。3着には世界陸上ドーハ男子100m金メダリストのコールマンと歴代のメダリストが顔を揃えた。
迎えた決勝。ひとりずつ選手紹介されると6レーンのチャールストンは静かにカメラを見つめた。4レーンのライルズは雄たけびをあげ、3レーンのコールマンは歓客に手を振った。スタートでコールマンが飛び出し、チャールストンは最初の10mを5番手につけた。50mを過ぎるとチャールストンがトップのコールマンに食らいついた。競り合いながらフィニッシュし、チャールストンが0秒01差の9秒95で初優勝、さらに初の世界陸上代表の切符を手にした。また世界陸上オレゴン銅メダルのT.ブロメルは6着に終わった。
■男子100m結果
優勝 C.チャールストン 9秒95
2着 C.コールマン 9秒96
3着 N.ライルズ 10秒00
4着 B.カーンズ 10秒10
5着 JT.スミス 10秒132
6着 T.ブロメル 10秒139
7着 K.ウィリアムス 10秒16
8着 T.レアード 10秒18
世界陸上オレゴン金メダルのF.カーリー(28、ASICS)は100mで出場権を持っているため200mにエントリーしている。
女子400mH世界記録保持者で世界陸上オレゴン金メダリストのS.マクローフリン(23、New Balance)は女子400m準決勝に出場。唯一の50秒を切る49秒60で全体1着となり、決勝進出を決めた。すでに世界陸上ブダペストの出場権を持つ400mHには、今大会はエントリーしていない。