1991年以来34年ぶりとなる東京での世界陸上が13日に開幕する。ウクライナ選手団が4日、合宿地の栃木で練習を行った。ウクライナには女子走高跳の世界記録保持者・Y.マフチク(23)や男子ハンマー投げのパリオリンピック™銅メダル・M.コカーン(24)らがいる。

連覇のかかるマフチクは「那須塩原の足湯は、素晴らしかった。ただ終わったあと、すごく暑くて…」と日本文化に触れつつ、日本の酷暑に少し驚いている様子。先月のダイヤモンドリーグファイナルでは2位に甘んじたが、シーズンベストタイ2m02をマークするなど調子は上向き。「日本での貴重な時間を過ごしながら、準備をしっかりとして世界陸上に向かいたい」と、来たる本番へ向け意気込んだ。
また自身の世界記録(2m10)更新については「世界新記録は、わからないけど祈ってて欲しい。ウクライナの国民がいま、戦っているように、私も戦うわ」と話した。昨年のパリオリンピックでは試技の合間に寝袋で休む姿が“眠れる森の美女”と注目された。
■ヤロスラワ・マフチク
2001年9月19日生まれ ウクライナ・ドニプロペトローウシク出身 身長181センチ
【主な成績】
2019年 世界陸上ドーハ 銀メダル
2021年 東京五輪 銅メダル
2022年 世界陸上オレゴン 銀メダル
2023年 世界陸上ブダペスト 金メダル
2024年 ダイヤモンドリーグパリ大会で2m10センチを跳び、世界新記録を樹立
2024年 パリ五輪 金メダル