好意を持っている相手が、自分に好意を持っていることが分かった途端、急に嫌悪感を感じてしまうことを指すのが「蛙化現象」。
グリム童話の「カエルの王さま」が由来だそうですが、最近は、交際相手などの嫌な面を見たときに、急に相手に幻滅し、好意が消えてしまうという意味でも使われるようになったと言います。

高校生は(Z世代)
「口のついた水筒に、口をまるごとくわえて飲んでいるのを見て冷めたみたいな」
「友だちの彼氏が毛を剃っているぽくて、そこで1本くらい残っていたら冷めるって友だちが言ってました」
「(蛙化)経験済みですね。ちょっと悲しかったです」
「急に冷められたら…嫌、嫌ですよ。なるべく引かれないように行動するしかない」

しかしなぜ、一度は好意を持った異性をすぐ「無理」だと思ってしまうのでしょうか。
若者マーケティング研究をしている専門家に話を聞きました。

産業能率大学 小々馬敦 教授
「ネットとかSNSとか、リアルとネットみたいなところをうまく使いながら自分なりにドキドキ・ハラハラ楽しんでいるところを、あんまりリアルになりたくない。急にリアルになりたくない、みたいなことなんだと思います。
『誰々を応援している。誰々が好きな私が好き』という感覚がどうやらあるらしい。それによって自己肯定感を上げていく。特に恋愛のうちの初期段階だと思いますが、そういう恋愛観が強い中で、そういう世界観の中で楽しんでいる時に、リアルな反応が来てしまうことに冷めてしまうみたいです」