優勝以外は同じという気持ちで
それでも、山本主将が「優勝だけを目指していた。それ以外は同じという強い気持ちで臨んでいた」と語った同志社大学。後半に入るとスクラムを修正。京産大から連続してスクラムでの反則を誘って京産大陣内深くに入り込みます。そして後半の9分、ゴール前の混戦から、センターの岡野喬吾選手が判断よく飛び込んでトライ。コンバージョンキックも決めて、30対15と再び追い上げます。
しかし、スクラムに関しては絶対的な自信と練習量を誇る京産大。修正してきた同志社スクラムに落ち着いて対応、FW陣のプライドをかけた肉弾戦で、すぐさま主導権を取り返します。こうなると京産大の勢いを止めることはできません。後半途中から起用された高校日本代表の1年生トリオのうちの一人、ナブラギ・エロニ選手(大分東明高校出身)の柔らかさとパワフルさを兼ね備えた突破でチャンスをひろげると、21分、24分と立て続けにトライを奪って勝負を決定付けました。
もう一人の高校日本代表メンバーの1年生、石橋チューカ選手(報徳学園出身)も,スタメンで出場。終わってみれば、54対15、トライ数7本対2本の快勝に、京都産業大学の廣瀬佳司監督は「1年生トリオは(チームに)いい風を入れてくれた。(今日の試合は)80分間前に出るいいラグビーができた。今のうちのベストのゲームをやってくれた」と振り返りました。
一方、敗れた同志社大学の宮本啓希監督は「最後に大きな勉強をさせていただいた。今日、今後どう進んでいったらいいか、ポジティブな結果をいただいたので、夏以降チームとして前に進んでいける」と語りました。
新戦力も加わって圧倒的な力を見せて優勝した京都産業大学。敗れたものの名門復活に向けての課題を手にした同志社大学。決勝戦を戦った2校はもちろん、各大学が新たなメンバーで新たなチャレンジに取り組んだ関西の大学ラグビー春シーズン。夏以降の成長ぶりに期待を膨らまさずにはいられない内容で今年も幕を閉じました。
MBSスポーツ解説委員 宮前 徳弘














