陸上の世界トップ選手が集うダイヤモンドリーグのローザンヌ大会(スイス)が日本時間1日に行われ、ダイヤモンドリーグ初参戦の男子110mハードル・泉谷駿介(23、住友電工)が13秒22(-1.0)で初優勝を飾った。日本勢の男子の優勝は初の快挙となった。

フライングで失格者を出し、仕切り直しとなったスタート。出場選手中最も持ちタイムが良い4レーンの泉谷がスタートから飛び出した。終盤、横を走ったジェイソン・ジョセフ(スイス)に迫られたが、0秒01差でレースを制した。

泉谷は6月4日の日本選手権で自身が持つ日本記録を0秒02更新する13秒04をマーク。今大会に向けた出国の際には「調子も上がってきている」と話していた。

去年日本人で初めてダイヤモンドリーグを制した女子やり投・北口榛花(25、JAL)は2位。1投目で63m34をマークしトップに立ったが、オーストラリアのマッケンジー・リトルが5投目に自己ベストとなる65m70で北口を逆転した。北口は通算4勝目こそ逃したが、パリ大会(6月10日)の優勝に続き、2戦連続の表彰台となった。

男子走幅跳の橋岡優輝(24、富士通)は3回目で7m98(-1.2)を記録。初出場で3位に入った。

泉谷と北口は8月19日に開幕する世界陸上ブダペストへの出場を決めていて、泉谷は日本人初のファイナリストを、北口はオレゴン大会の銅メダルに続く2大会連続のメダルを目指す。