旬の魚や果物、花などを市場の担当者に紹介してもらう「市場で旬みっけ!」。今回は、福島県内でも水揚げが盛んなホッキ貝です。

肉厚で噛むほどに甘みが口の中に広がる「ホッキ貝」。福島を代表する常磐ものの一つです。

旬のホッキ貝を求めて、福島市公設地方卸売市場へ行ってみると・・・。

小湊愛巳アナウンサー「ホッキ貝、大きくて立派ですね。」
福島丸公・雉子波勇人さん「今が旬の松川浦産のホッキ貝を用意しました。」

産地として知られる相馬市松川浦では、6月から7月が水揚げ最盛期。ほかの産地と比べて、甘みが強くやわらかいのが特徴です。

ホッキ貝は、漢字で北寄りの貝「北寄貝」と書きます。これはホッキ貝は、関東から北側の気温の低い地域で獲れることが由来だそうです。一大産地の北海道をはじめ、県内では、相馬市やいわき市でも水揚げされます。

相双沖のホッキ貝は、原発事故の影響で出荷を自粛していましたが、安全性が確認され2016年に漁を再開。昨年度の水揚げ量は151トンと震災前のおよそ35%に留まっていますが、水揚げ量は徐々に増えています。

雉子波さん「徐々に出荷量が増えて、シジミとかアサリみたいに家庭の常連になってもらえるといい」

ホッキ貝のおいしい選び方は?

雉子波さん「殻付きの場合だと、ずっしりと重みがあるものと表面にツヤがあるものを選んでもらえればと思う」

一方、むき身の場合は身がダラーッと伸びていないものを選ぶといいそうですよ。

また、ホッキ貝には栄養がたっぷり含まれています。

雉子波さん「疲労回復に効果のあるタウリンやグリシンといううま味成分が含まれている。」

そうしたものは「動脈硬化」や「肝臓病」、そして「夏バテ対策」にも効果があると言われています。

小湊アナ「これから暑い日には欠かせない貝なんですね!」