登山鉄道“メリット”“デメリット”を考えると…

小笠原キャスター:
なぜ富士山に登山鉄道が必要なのかというと、観光地で最近言われている「オーバーツーリズム」の解消。近隣の住民が迷惑を被ったり、自然環境破壊などが富士山でも問題になっています。特に世界遺産登録以降、富士山の観光客はものすごく増えています。2019年に5合目の来訪者数は506万人。世界遺産登録前の2倍超の来訪者数です。
また、大型バスなどによる▼渋滞や混雑や▼排気ガスの環境への影響なども考慮し「これは必要ではないか」と。
この登山鉄道が実現することで▼比較的雪にも強いため通年での観光が可能になり、▼観光客が訪れる時期を分散させることにつながります。▼排気ガスの削減も期待されます。

ただ“登山鉄道”ができると「バス・タクシーを含む一般車両の通行規制をする」ということになります。現時点で普通車で5合目まで行くと▼往復約1時間20分(片道40分)▼往復料金2100円となります。
SNS上では「往復1万円は高い」という声がかなり上がっています。
ただ、オーバーツーリズムなどを考えれば「アイデアとしてはアリ、でも強気の値段だ…」という声や、「富士山も富裕層しか登れなくなるのかな」という懸念もありました。
5月には富士五湖観光連盟の堀内光一郎会長も「富士山を人の手で、いささかなりとも傷つけたり汚してはいけない」とコメント。これから鉄道の工事をするわけですから、そういった意見も上がっています。














