◆ニュースで見たあの衣装を体験してもらいローカルの魅力を発信

そんな北九州市の観光名所・小倉城で24日「ド派手新成人なりきりイベント」が開かれた。みやびも全面協力し、国内外からド派手ファンが集った。
香港から訪れた男性は「日本の文化に触れるいい機会だ」と顔をほころばせた。みやびは、こうした海外から訪れる人たちにもっと気軽に着物を楽しんでもらおうと、羽織るだけですっと着られる「陣羽織」タイプを新しく開発した。みやびの池田雅さんは「一生に一回の成人式だけではもったいない」と話す。単なる成人式の衣装という枠を越えて、ローカルの魅力につなげたい考えだ。
参加者は用意された衣装に身を包み、ニュースで配信されるあのド派手な“新成人”の気分を満喫した。「やってみたい」という好奇心を胸の内に抱いていた人もいたのだ。

岐阜県から来た男性「こういう格好はすごいなと思いながら、岐阜県はこんな感じではないので」
福岡市から来た女の子「まだ10歳だから二十歳はあと10年後です。着るかな、着るかもしれない」
山口県から来た女性「派手なものを着られる体験があればやってみようと。写真は帰って編集してラインのアイコンにしようかな」

“ド派手”はもはや文化に昇華し、成人式のためだけでなく、日常にさえ溶け込もうとしているのかもしれない。国の内外から“デザイン性”という基軸で評価され始め、それに敏感に気づいた地元も“発信”の方法を変え始めた。ローカルから世界へ、ド派手ファンはどこまで増え続けるのだろうか。

















