後遺症のひとつに「慢性疲労症候群」

(柳沢彩美キャスター)
そして新型コロナにかかった場合、心配されているもの、“後遺症”がありますね。主な後遺症は、咳、倦怠感、抜け毛、味覚障害…こういったもので悩んでいる方がいらっしゃいます。

(夏目みな美キャスター)
後遺症については、まだまだこれから研究されていく段階にもあると思うんですが。現段階でどこまでわかっているんでしょうか?

(名古屋大学医学部附属病院 山本尚範医師)
実は結構なことがわかってきていまして、新型コロナウイルスのインフルエンザとの最大の違いは、ほぼ全ての内臓、臓器ですね。それに侵入することがわかっています。特に脳神経系ですね。「慢性疲労症候群」という病気があるんですが、一見無気力に見えてしまうんですが、本当に動けないという方がいる。4分の1ぐらいの方は寝たきりになってしまう。75%の人はフルタイムで働けない。これが、いちばんコロナの後遺症として、実は多いということがわかってきていまして、特に若い方、36歳から50歳ぐらいの方に多く出るといわれています。これはもう、一生なかなか、すごく良くはならない方が多いので、ここは気をつけていただく必要があるかなと思います。

(夏目みな美キャスター)
「5類移行になり、改めて私達はこれから新型コロナとどう付き合っていったらいいんでしょうか」

(名古屋大学医学部附属病院 山本尚範医師)
社会経済を回しながらということになると、やはり大事なのは、特に高齢者の方、それから持病を持っていらっしゃる方、特に医療機関とか高齢者施設ですね。こういうところの治療や検査が、有効なことがわかってきていますので、政府はきちっとそこを援助していただいて、流行期は特にハイリスクの方にうつさないように、皆さん、引き続き注意を流行期はしていただくということになると思います」