今後ワクチン接種はするべきか?
(夏目みな美キャスター)
そして三つ目の疑問なんですがワクチン接種についてです。今後打つべきかどうか、大石さん、決めかねている人も多いかなと思うんですが。
(大石邦彦アンカーマン)
そうですね。ハイブリッド免疫という話もありましたけども、実は5月8日から、新型コロナワクチンの春開始接種が始まります。対象は、高齢者の方、基礎疾患のある方などになってくるんですけども、もう「接種券」が届いてる方もいらっしゃるかもしれません。その判断材料にしていただければと思います。
まずはメリットから見ていきます。感染予防効果なんですが、山本さん、これはどう見ればよろしいですか。
(名古屋大学医学部附属病院 山本尚範医師)
「はい。今オミクロンは、かなり免疫を逃れる力が強いですので、感染を予防する効果はあるんですけれども、2か月~3か月ぐらいは少なくともあるだろうと。ただ、打っていても感染することはあるということですね」

(大石邦彦アンカーマン)
「ということは、2~3か月経過したら、感染する可能性は十分考えられるということですか?」
(名古屋大学医学部附属病院 山本尚範医師)
「そうですね。やはりすり抜けてしまう可能性はあると」
(大石邦彦アンカーマン)
「重症化予防効果なんですが、これはワクチンにはまだあるんでしょうか」

(名古屋大学医学部附属病院 山本尚範医師)
「はい。(重症化予防効果は)非常に多くありまして、全くワクチンを打っていない人は日本ではほとんどいませんが、全く打っていない人と、ワクチンを、いわゆるブースターというか、追加接種まで4回5回打った人を比べると、10倍から20倍ぐらい、亡くなる確率を減らせるというデータがあります。半年ぐらいは少なくとも効果が続くであろうと」

(大石邦彦アンカーマン)
「一方で、ワクチン接種のデメリットは、例えば接種後の副反応疑いが、2万7000件近くあります。そして、ワクチン接種後の死亡疑いは、2000件近くあるということなんです。
一方で、新型コロナで感染して亡くなった方というのは、7万4654人となっておりますが、第6波以降はですね、肺にダメージを受けて亡くなるような人は、少なくなってきている。
重症化予防効果は、少なくとも半年あるということだったんですが、そもそも重症化するのかということなんですけれども、こちら新型コロナとインフルエンザで比較します。重症化率でいうと60から70代で、インフルエンザよりも低い。そして80歳以上も、インフルエンザよりもコロナの方が重症化率が低くなっています。

致死率を見ていきます。新型コロナとインフルエンザで、インフルエンザよりも、60から70代は少し低い。80歳以上も、少し低くなっています。
これ、そもそも重症化しにくいのであれば、わざわざデメリットもあるのに、ワクチンを打った方がいいのか、打たない方がいいのか、打たない方がいいんじゃないかという考え方もあると思いますけども、その辺についてはいかがですか?」