3か月かけて“家族”“契約トラブル”などを学ぶ

「大人へのステップ」では、3か月かけて少年法や家族、契約トラブルなどについて学びます。このプログラムでクーリングオフを知った少年はこう話しました。

少年院送致18歳(傷害)
「僕、結構だまされやすいって言うか、人のために契約したり、そういう事があったので」

――知らなかったら借金を作る可能性は?

「ありました。そういうところから非行に走るんじゃないかと思ってて。最近だとあるじゃないですか、闇バイト。そういう方向に自分が走ってしまうのではというのはあります」

最後に、少年院を出た後の暮らしについても聞いてみました。

少年院送致18歳(傷害)
「自分の間違いや未熟な部分とかを認めて、色んな頼れる大人と話して生活していった方が良いのかな」

大人が少年たちを理解しようとする姿勢も大切

喜入友浩キャスター:
この矯正プログラム「大人へのステップ」では、成人年齢の引き下げで変わったことや、一人暮らしにかかる費用など、大人に必要な知識と責任を3か月かけて学びます。また、法務省矯正局・少年矯正課の山本宏一課長は「誰かに言われてではなく、自分で考えて正しい選択をする習慣を身につけることが大事」「二度と非行をさせず、新たな被害者を絶対に作らない」と話しています。

山本恵里伽キャスター:
ある少年は「大人はいつも『お前が悪い』と否定するから相談ができなかった」と話していたということです。少年たちの更生はもちろん大事なんですけれども、同時に大人たちが少年たちを理解しようとする姿勢も大切だなと感じました。

撮影:小林豪太
VE:森駿介 堀浩治
編集:小川友広
ディレクター:垣田友也