ウィシュマさん「あぶない」
職員「何が危ないの?そっちに倒れそう?」
ウィシュマさん「うん」

もはや自分では体を支えられず、背中にはいくつもの毛布が重ねられていました。

さらに亡くなる2日前。職員は整腸剤などの薬を飲ませようとしますが・・・

職員「あーんしてごらん。飲んで。飲んだ?残っていない薬?あー残っているわ」
 
ウィシュマさんは、薬さえもなかなか飲み込むことができません。その後も頭を左右に動かすなどはしますが、ぐったりとしています。

上映後、遺族側は・・・

ウィシュマさんの妹 ポールニマさん
「姉の姿を見ると、とても苦しかったです。でも、勇気を出して見ました。どれだけ苦しんでいたか、どのような扱いを受けていたか、みなさんもよく分かったと思います」

遺族側 児玉晃一弁護士
「あそこに映っているのは、80過ぎた介護施設にいる老人ではありません。33歳の女性です。ああいう状況の方を収容し続けていて病院に連れて行かない、仮放免も出さない。そのこと自体、問題だということが典型的に分かった場面ではないかと思います」

残りの映像は7月12日に上映される予定です。