■「インドの武器、60%がロシア製。50%は修理中」


インドとロシアの軍事的な関係が、長く深いことは意外に知られていない。

米ハドソン研究所 長尾賢研究員
「インドは非同盟という印象を持つ方が多い。インドもそう言っている。でも実際には70年代80年代、ロシアの事実上の同盟国といっていいくらいロシア寄りだった。武器を新しくするときもいつもロシア製。当然それを修理するには部品もいるし、弾も消耗品。全部ロシアから入れる。武器っていうのは高度なものなのに乱暴に扱うもの。つまりパソコンを叩きながら使うみたいな・・・。壊れて当たり前だから専用の修理部隊がいる。修理には部品を調達して、弾が切れれば補充して・・・。常にそれを続けていかなければならない。これをすべてロシアに頼っているインドにとってロシアは非常に重要な国なんです」

結果、インドの武器の60%はロシア、もしくは旧ソ連製。そして現在部品は調達できないので50%は修理中だという。なぜインドはここまでロシア依存を高めるに至ったのだろうか?

米ハドソン研究所 長尾賢研究員
「(インドにとって)中国の反対側にロシアがいる。中国はインドにとって国境を接していて“永遠の敵”なんです。それに対抗するために反対側の国と組む。または対抗している国と組む。で、ロシア(当時はソ連)が候補になった。同じ理由でアメリカも候補だった。ところがアメリカはパキスタンを必要としていて、印パ戦争の時、アメリカはインドへの武器の禁輸をした。ここで関係が切れた。ということで旧ソ連と接近したんです」

森本敏 元防衛大臣
「ロシアとインドの武器取引は非常に特色があって、インドの現地通貨で払っていいということでインドにとって非常に経済的メリットになっている。さらに、特殊なのは旧ソ連の時代から、ロシアが武器を外国に渡した場合は、軍事顧問団を雇えといってその軍事顧問団の給料も払わなければならい。そして部品などが足りなくなったら、この軍事顧問団が発注して初めて手に入るようなシステムを作っているんです」

しかし今が、このインドのロシア武器依存にクサビを打つチャンスだという。