■止まらない小麦の高騰で麺が・・・努力限界「新規開店減るのでは」
原材料の高騰に頭を悩ませているのは、食材を卸す業者も同じです。
丸山製麺 営業職 丸山健太さん
「こちらが弊社で使っているラーメン用の小麦粉になります」
小麦粉を機械に入れて練り、のばして巨大なロール状に。そして、長い機械に通して、“縮れ麺”ができあがります。

全国100店舗以上のラーメン店から麺の製造を依頼されている「丸山製麺」。このラーメンに欠かせない麺の原料・小麦の値上がりが、いま深刻だといいます。

丸山さん
「(仕入れ)価格がですね(2021年から)3回現在までに上がっていまして。私の中では過去最高の値上がり幅を見せています」
オーストラリアなど生産地の天候不良に加え、輸送コストの上昇といった影響を受け、輸入小麦の価格は4月で3回目の値上げに・・・もはや企業努力だけでは限界と判断し、苦渋の決断をせざるを得ないといいます。
丸山さん
「今回を機に我々も麺の製品に転嫁しないといけない状況になっています。約5~10%上げざるを得ない商品もあるかなと」
さらに、これから先、ロシアのウクライナ侵攻による価格上昇も懸念しているそうです。そんな小麦をめぐっては、こんな声も・・・
小麦を扱う商社
「小麦の新規受注は控えている。今年は新規開店するラーメン店が減るのでは」
小麦を扱う商社は、高値だけでなく、一部の商品で“売るものがない”という事態を懸念しています。
相次いで押し寄せる値上げの波。身近なラーメンが遠い存在になってしまうのは避けたいところです。