9月23日に開幕するスポーツの祭典、アジア大会を盛り上げるべく、「TBSアジア大会応援団」に就任した元プロ野球選手の杉谷拳士さん。アジア大会には、五輪種目はもちろん、大会ならではの競技も。そこで様々な競技の魅力に迫る「杉谷拳士やりスギ全力取材」が始動した。第1弾は空中の格闘技と呼ばれるアクロバティックなスポーツ、セパタクロー。昨年セパタクローのリーグ「ES LEAGUE」の設立に関わり、総合プロデューサー兼日本代表の玉置大嗣選手(29)にお話を伺いながら、実際に体験した。
杉谷拳士さん:セパタクローってどのような競技ですか?
玉置大嗣選手:簡単に言うと、足でやるバレーボールに近いかなと思ってまして、3回で返すバレーボールと同じです。使ってはいけないのは、手、腕。それ以外は全て使っても大丈夫です。
杉谷:バレーボールは6人だったり、バドミントンは2人とかじゃないですか。セパタクローは人数制限とかあるんですか?
玉置:2対2のダブルスと、3対3のレグ、4対4のクワッドの3種類があります。
杉谷:なるほど。直近の日本代表のセパタクローの選手の方たちの成績って、どのような成績だったんでしょうか?
玉置:2018年のアジア大会(ジャカルタ)で、ダブルスを3チーム作って戦うチーム戦で、銅メダルをとっていまして。4対4のクワッドの種目で銀メダルを獲ってます。
杉谷:じゃあアジアの中でも上位につけてる?
玉置:そうですね。
杉谷:セパタクローは“はじめまして”の世界だったんですけど、アジアの競技人口だったり、強豪国だったり、セパタクローってアジアでどのくらいの規模でやられてるんですか?
玉置:人数だと自分は分からないんですが、主に東南アジア発祥のスポーツで、タイとマレーシアが昔から強豪国と言われている。「セパ」がマレー語で「蹴る」(の意味)で、「タクロー」がタイ語。「籐(とう)」と言われる竹の一種の植物で編んだボールのことを「タクロー」。その「セパ」「タクロー」っていうマレー語とタイ語の合成語が「セパタクロー」です。
杉谷:じゃあボールじゃないんですね。
玉置:もともとは、編んだものを使ってたんですけど、今はプラスチック製で編みこんだ形のボールになっています。
※ボールの円周は、男子用が0.41m~0.43m、女子用が0.42m~0.44m。重量は、男子が170g~180g、女子用が150g~160g。(協会HPより)

杉谷:てっきり僕は、球技のバレーボールのボールだったり、空気を入れたボールかと思ったんですけど、違うんですね。音も聞いたときに、あれなんかボール蹴ってる音じゃないなと思っていました。