優しくて可愛らしい店主が営むのは雑貨店だけでなく…

続いてやってきたのは、御船町役場の近くにある「福永幸山堂(ふくながこうざんどう)」。タイ人の店主が手作りする商品やタイの輸入雑貨を取り扱う店です。アジアンテイストの手織り生地やバッグ、洋服などを販売しています。
こちらの店主の徳永スィリポーンさんは、熊本に来て34年ぐらいとのこと。知っている熊本弁を伺うと。
スィリポーンさん「『よかよか』と『とっとって』と『やおいかん』しか」
リポーター「『やおいかん』!?『やおいかん(意味:大変だ)』使えるって結構レベル高いですよ。なかなか僕らぐらいの年代でも言わなくなってきたよ。上手よ」

こんな明るいスィリポーンさんが営むこの店のもう一つの顔は…。タイ料理屋、手作りする本場の家庭料理を、毎日日替わりで2種類販売しています。雑貨に家庭料理とタイを存分に味わえる二刀流店です。

スィリポーンさん「(Q:なぜタイ料理屋を?)コロナがあったから(雑貨だけだと)お客さん来ないもん」
リポーター「コロナ禍で始めたんですか、タイ料理屋さん。テイクアウトとかそういった感じ?」
スィリポーンさん「そうです。ほとんどテイクアウトです」

以前は1日1組限定の予約制で料理を出していたそうですが、より多くの人に気軽にタイ料理を食べて元気を出してもらおうと、現在のスタイルにしました。

取材したこの日のメニューは、タイカレーが2種類。その一つ、ココナッツミルクを使った「ゲーンパネーン」は豚肉、玉ねぎ、人参、しょうが、さらにタイのハーブを加えたタイでポピュラーなカレーです。

リポーター「スパイシーな香りがします。あぁ美味しい!ココナッツミルクのまろやかな甘さが土台にありつつ、上にスパイスがグッと乗ってます。日本人にとっても非常に馴染みやすいんじゃないかなっていう。すごくいい風味ですよ」

二刀流のお店に行ってみると、二刀流ならではの楽しみ方を見つけられるようです。リポーターは「1足す1が2じゃなくて、それが4にも5にも10にもなる」と複数の過ごし方があるからこその可能性を力説していました。
皆さんも「二刀流」を自分なりの楽しみ方で、倍以上の魅力を感じてみてはいかが?