きょうのイチオシは、カプセルトイの世界。大人も子供も、一喜一憂した思い出があるのでは?実はいま、企業から製品化オファーが殺到しているそうなんです。“本物以上にホンモノ”でした。
■「もう1回だけ!」駅に響く声

集中し、ハンドルを回す女性。出てきたのはカプセルの中におもちゃが入った“カプセルトイ”。
女性
「あと1回だけ」
欲しいものが出るまでついつい回してしまいます。
JR新橋駅の構内にあるカプセルトイ専門店「ケンエレスタンド新橋駅店」。
多くの人が足を止め、お目当ての商品を目指してハンドルを“がちゃがちゃ“回します。
男性
「欲しいヤツだ」

大喜びする男性はレッドウィングのブーツをゲット!
正確に立体化した“リアルトイ”と言われるフィギュアです。他にもデニーズのメニューや山崎製パンのパンなど、さまざまな企業の商品が立体化されています。
いま、SNSにはこういった“リアルトイ”を集めて投稿する人がたくさんいるのです!
中でも人気なのが、さまざまな企業とコラボして“リアルトイ”を作っている、“ケンエレ”の愛称で呼ばれるフィギュアメーカー「ケンエレファント」。
■“企業オファー殺到”現場直撃
今回、Nスタはその製造現場に直撃!
この日つくるのは、今月30日に新発売の楽屋弁当シリーズです。果たしてこれがどんな“リアルトイ”になるのでしょうか?
Nスタ
「いまどういった作業している?」

職人
「高さをとったりだとか、全体の寸法をまずはとるところを行っていきます」
作るのは中華弁当。まずは大きさを測り立体図を作成。直径74ミリのカプセルに納まる大きさにしていきます。
職人
「この辺は液体の部分だったりするので、質感を変えて作っています」

細かい形や質感の表現はすべて手作業。
完成図と実物を見比べて、3Dプリンタで出力。これを元に金型をつくります。
実は、最も難しいとされるのが“色付け”です。エビチリに使う色は…

職人
「割と赤といえば赤なんですけど、ちょっとエビの白っぽい感じもありつつ、ちょっと黄色っぽい感じもありつつ、どうやってこの色に近づけていくか考えながらやっていきます」

色づくりと塗装を繰り返し9か月かけて完成したのがこちら、楽屋弁当でおなじみ「喜山飯店」の弁当。
実物と比べてみると、まさに本物のお弁当そのもの。炒め物もエビチリも麻婆茄子も忠実に再現されています。また、付属の割りばしまでしっかりついています。

“ホンモノのお弁当”と比較してもらうと…
喜山飯店 齋藤主一店長
「(オリジナルと比較して)エビチリとかもやっぱり色も綺麗だし、あと麻婆茄子もちゃんと3つ入っている。こんなにも小さくクオリティ高くできるのは本当すごいとしか言えないですよね」

楽屋弁当ミニチュアコレクションは全5種類(1個500円)。大人気の「オーベルジーヌ」のカレーも、「まい泉」のカツサンドもまさにミニチュア化した弁当そのもの。