生産者の反応も上々です。

酒井眞理子社長
「別の形で使ってもらったらミカンも活きますので、それはうれしいことです。園地に来て拾ってくださったので落ちた河内晩柑がなくなりましたし、うちとしては本当に助かりました。廃棄する作業も少なくなって」

その評判は徐々に広まり、生産者との交流も増えてきたといいます。

MIKAWAYA 高橋裕一店長
「商品を見た他の農家が『こういうものを作ってくれないか』と相談を持ち掛けてくれる理由になる」

酒井眞理子社長
「被害がひどい年に声をかけてもらったのは今後のためにも良かったと思います。何でも話せるパートナー・MIKAWAYAさんというのは、農家としてうれしいですね」

MIKAWYAには、かんきつ以外にも、栗やシソを栽培する農家からも規格外品の相談を受けていて、新たな商品開発を検討しているといいます。

MIKAWAYA 高橋裕一店長
「農家の相談を受けできないというのではなく、どこまで形になるかは分からないですけど『やってみる』ということを目標にしてやっていきたいと考えています」

“農家が心を込めて育てた作物を無駄にしない”。河内晩柑のマーマレードには、農業を大切にする人たちの思いが詰まっています。