■4回目接種の気になる副反応は? 5回目の接種は?

ホランキャスター:
ワクチン接種といえば気になるのが副反応です。4回目の副反応についてこちらも海外のデータで見ていきますと、先ほどのイスラエルの研究データです。1回目、2回目そして3回目ファイザーのものを打ちました。副反応は、主なもので▼発熱(37.5度以上)39.8%▼接種部の痛み91.6%▼けん怠感69.1%▼頭痛55.0%などを挙げてみたのですが、3回目のときはいずれもかなりの割合で、いずれかの者あるいは複数のものを感じられる方が多いようです。
4回目を見ていきましょう。
モデルナとファイザーのもので少し差はあるのですけれども、例えば発熱、それから頭痛などで見ていきますと4回目ファイザーで▼発熱(37.5度以上)10.7%▼頭痛28%、4回目モデルナで▼発熱(37.5度以上)6.9%▼頭痛23.3%と4回目はある程度軽減されているというところが見られると思います。
ただ接種部の痛みなどは、4回目ファイザーで▼接種部の痛み88%、4回目モデルナで▼接種部の痛み83.6%、いずれも高い水準で感じる方が多いようです。

そして今回の4回目は誰に接種するかは限定されていますが、5回目の接種それからまだ対象になっていない4回目の接種などについて、欧州医薬品庁と欧州疾病対策センターが4月6日に声明を発表しています。
4回目以降の接種について、これは今回対象になっていない方も含めてなのですが、冬に流行しやすいことから、追加の接種も検討する必要があるそうです。ただ、現時点では、新型コロナウイルスによる悪影響を防ぐ最も有効な方法は、2回の接種と3回目の追加接種ということで、やはり3回接種していることが現時点では重要ということなのです。
首相官邸のホームページの5月24日時点の日本全体の3回目の接種率は、57.9%ですので、ここが上がっていくことが理想ということになるのですかね。

井上キャスター:
よく若い世代の接種が進むといいという報道が多くなされますが、若い方はリスクをしっかり判断して打たないという選択をとるというのもとても納得はできますし、副反応の責任を誰が取ってくれるのだということもありますし、ワクチンについての報道はどうご覧になっていますか?

食べチョク 秋元里奈代表:
やはり結局、重症化しない若い方に関してはいろんな選択肢もありますし、個人個人で判断していただけたらなというのは思っています。私、70代の母がいるのですけれども、やっぱり3回目の接種が始まった12月、1月に比べると今って結構、行動量も増えているので正直心配な部分はあったので、こういう選択肢ができるというのはすごいありがたいなと思う一方で、継続する期間ってどれくらいなのかなというのをちょっとひとつ疑問に思いました。重症化を防ぐ確率が、4倍ぐらいになってるということでしたけれども、どれくらい持続するものなのかなっていうのはちょっと気になっていて、結構、どれくらい続くかによっても、判断にも影響があるかなっていうのは思ったのですが、松本先生にもぜひお伺いできたら・・・。

国際医療福祉大学 松本主任教授:
もし4回目の接種を今打ったとしたら、重症化予防の効果というのは3、4か月ぐらいは比較的保たれますけど、もし今想定されているような冬の流行までは多分もたないというふうに思います。なので、そういう意味では早めに打つことはそれぞれの判断ですけども、今回の4回目がもう最後の接種ということにはならない可能性はあるのではないかと思います。

井上キャスター:
5か月間隔ぐらいで5回目、6回目ということも視野にということですか?

国際医療福祉大学 松本主任教授:
5回目までは今年やっぱり冬の時期を迎えて、あるかもしれませんし。6回目以降は、できれば1年に1回ぐらいにしてほしいなというふうに期待しています。