震災、コロナを経て再確認したこと

この25年間、様々なことがありましたが、特に記憶に残っているというのが東日本大震災です。

ドラム・松田晋二さん「ちょうどそのタイミングで僕らメンバーも東京でスタジオで作曲をしていたんです。音楽をやっているバンドとしても忘れられない瞬間、ポイントだったと思います。」

「自分たちにできることはないか」

震災直後、急遽チャリティーソング「世界中に花束を」を配信しました。その後は何度も県内に足を運び、ファンと交流を重ねてきました。

ボーカル・山田さん「何ができるかわからないけど、変えることはできないかもしれないけど、少しでも誰かの気持ちに寄り添うことができるのが音楽だよなっていうことを、改めて再確認できた感じはちょっとありました」

さらに、彼らを襲ったのは新型コロナウイルス。ライブを中心に活動するバンドにとって大きな壁となりました。しかし、無観客のライブや配信を通して、ファンとの絆はより一層深いものになったといいます。

ドラム・松田さん「自分たちも自暴自棄にならず、何か向き合いながら一歩ずつ進んできたというのはまさに今につながっているなと思う」

そんな「THE BACK HORN」が今回リリースしたのが、25周年のアニバーサリーアルバムです。これまでに発表した12曲をアレンジして収録しました。

アルバムの中には新曲も。新曲「Days」はこれまでのイメージとは少し違う柔らかくハートフルな一曲です。

ドラム・松田さん「あからさまな熱量とか力強さだけではなく、優しさがあるが故の強さとか、そういったものを今自分たちが信じて鳴らせる」
ボーカル・山田さん「横にいてくれる人の存在メンバーやスタッフ、お客さんの存在をちゃんと肯定して、そこに対しての感謝の気持ちを持てるようになった。(25年で)なりましたね(笑)」