小学校で不登校児向けオンライン授業 校長判断で出席扱いも

自宅から出られない子どもにも学ぶ機会を作る新たな支援も始まっています。

熊本市立本荘小学校から配信しているのは、不登校の児童向けのオンライン授業です。

熊本市が掲げる「フレンドリーオンライン」という学習支援で、コロナ禍にオンライン学習が定着したことをきっかけに、2021年から始めました。自治体がオンライン授業を展開するのは、全国的に見ても珍しい取り組みです。

教師
(画面に向かって)
「何のスポーツでしょうか」
「おー!答え出たね」

子どもたちが参加しやすいように、なぞなぞ雑談も取り入れ、堅苦しくない授業を心がけています。

子どもは、自宅など好きな場所から参加しています。顔や声は出さずに、チャットや学習支援アプリを使ってやり取りします。なかにはアバターで参加する子もいます。

〈オンライン授業〉
月曜~金曜 午前9時半~午後3時 自習時間含む
(水曜は午前のみ)

オンライン授業は、再雇用の60代の教師3人が専任で担当しています。

教師
「緩やかなもので安心してできるということを、そんなオンラインの授業を心がけています」

6月14日現在、熊本市内の小中学生、計157人が登録。校長の判断で出席扱いとすることもできます。

熊本市立本荘小学校 西川英臣 校長
「オンラインであれば、最悪、最初は聞くだけでも、できるところからスタートということで、もう一度学びの楽しさ、人と繋がることの良さっていうのを伝えていく」