児童手当 “第3子の落とし穴” 第1子が高校卒業で対象外に
異次元の少子化対策については、子どもがいる家庭からも落胆の声が上がっています。千葉県に住む町田さん夫婦。がっかりしたのは「児童手当」についてです。
今の児童手当だと中学生以下の子ども1人に原則1万円~1万5000円(※所得制限あり)支給されます。これが第3子以降は3万円受け取れるようになるのです。
町田家は18歳と11歳の息子2人、9歳の娘1人の3人きょうだい。第3子・いおりちゃん(9)の児童手当は当然3万円にアップかと思いきや、ぬか喜びになりそうです。
町田さん(母親)
「(いおりちゃんが)第3子としてカウントされない。なんで第2子としてカウントされるのか」

原因は特殊なカウント方法です。今の児童手当の仕組みが変わらなければ、第1子が高校を卒業すると2人目は第1子扱いにされ、3人目は第2子にカウントされます。
町田家の場合、長男が今年高校を卒業したため、第3子のいおりちゃんは第2子扱いとなるのです。

町田さん(父親)
「年子とか3つ子じゃないと3万円の恩恵を受けられないのでは」
町田さん(母親)
「少子化少子化(対策)って言いながら、こうしとけばいいやみたいな、パフォーマンスにしか思えない」
「根本課題の議論は少なかった」“こども未来戦略会議”委員語る
異次元の少子化対策を実現するための「こども未来戦略会議」のメンバーで起業家の高橋祥子さん。13日の官邸での会議のあと、取材に応じました。
こども未来戦略会議メンバー 高橋祥子さん
「根本の課題を解決していくところは、議論がなかなか、比較的なされなかった。他国だと女性の労働参画と同時に働き方改革もすることで出生率が上がっている状況。日本の場合、女性の労働参画率が上がっても完全に長時間労働社会で、そりゃ出生率も下がるという状況。結局キャリアか育児かの2択を迫られてしまう。社会環境を変えていかないと少子化に歯止めはかけられない」

岸田総理 衆院解散「情勢をよく見極めたい」
少子化対策の財源について、岸田総理は「歳出改革等の取り組みを徹底する」と強調。会見では衆議院の解散についても質問が飛びました。
岸田総理
「今の通常国会、会期末間近になって色んな動きがあることは見込まれます。よって情勢をよく見極めたいと考えております」
