「クマに人間の存在を気付いてもらうということが大事」

クマに出会わない工夫をすることが大事だと話します。

森林総合研究所東北支所 大西尚樹動物生態遺伝チーム長:
「クマも人間と会うことが恐いと思っているはず。クマに人間の存在を気付いてもらうということが大事。クマの方が私たち人間よりも耳も鼻もいいので向こうの方が私たちの存在に気付く方が圧倒的に多いし圧倒的に早い。とにかく音を出すということが大事です」

県は目撃情報があった場所には不用意に近づかないことや、移動の際は鈴やラジオを持ち歩くなどの対策をとるよう呼びかけています。

宮城県が出すクマ出没注意報についてまとめました。この注意報は、1から3のいずれかにあてはまる場合に出されます。

1、当該月の出没件数が過去5年の同じ月の平均値と比べ1.25倍以上の時

2、人身被害が発生した時

3、クマの出没による人身被害の発生が懸念される時

今回は2に該当することから、注意報が出されました。さらに、クマによる死亡事故や人身被害が複数発生した場合は注意報より上の「警報」を出すことにしています。被害に遭わないためにはクマに存在を知らせることが大切です。