クマが増えたのは「保護策」のため?!

クマの生態に詳しい専門家は、この20年、駆除する数が減ったため全国的に個体数が増えていると指摘します。

森林総合研究所東北支所 大西尚樹動物生態遺伝チーム長:
「狩猟圧といいますが、駆除をしたり、ハンティングをする数が減ったということが大きい。クマの生息圏と私たちの生息圏が隣接するような感じになっている」

大西さんによると、50年ほど前はクマの数が減っていて絶滅の危険性があり、そのため保護策をとった。つまり、駆除や狩猟をしないなどの対策がとられたが、それがうまく行き過ぎ、クマが増えたということです。

また、その50年の間に、狩猟者の数が減っていき、クマの増えるスピードに対し、駆除する人的パワーが足りていない状況だということです。

では、被害に遭わないためにはどうすれば良いのでしょうか。