宮城県内ではクマの出没が相次いでいて大崎市では11日、男性がクマに襲われ軽いけがをしました。県は、クマによる人への被害が発生したことから初めて「出没注意報」を出し、注意を呼びかけています。

急速にクマの数が増えている!

森林総合研究所東北支所 大西尚樹動物生態遺伝チーム長:
「クマの個体数は増えているといっていい。この傾向は東北に限らず全国的なものでここ20年くらい急速にクマの数が増えている」

県内で相次いでいるクマの出没。

県によりますと6月10日、大崎市鳴子温泉の山林で畑作業をしていた60代の男性が体長1.5メートルのクマに襲われ足に軽いけがを負いました。

クマによる人への被害が確認されたことから、県は今年度から導入した「クマ出没注意報」を県全域に初めて出しました。

県自然保護課 大山慶一郎総括課長補佐:
「令和4年度にクマの人身被害が過去10年間で最大5件、7人ほどあったことを受けて、今年度から注意報・警報を発出する形で県民の方々に注意喚起をするという仕組みに変えた」

県によりますと、昨年度の県内でのクマの目撃は549件。けがをした人は7人で、過去10年で最も多くなりました。

今年度も6月11日現在で、133件に上っています。