陸上の世界トップ選手が集うダイヤモンドリーグのパリ大会(フランス)が日本時間10日に行われ、男子3000m障害の三浦龍司(21、順大)が自身の日本記録を上回る8分09秒91の日本新で2位に入った。また前回優勝の女子やり投・北口榛花(25、JAL)が今季ベストの65m09をマーク、連覇を達成した。
世界陸上ブダペスト代表の三浦が男子3000m障害に出場。中盤あたりにいた三浦は1000mをこえると徐々にペースアップ、1600m過ぎでは6位、2000mで5位とエチオピア、ケニア勢に続くポジションにいた。トップを走るエチオピアのギルマ(22)は世界記録ペースと、一人別次元の走りを見せたが、三浦は落ち着いた走りでペースを刻んだ。2500mを4位、2800mを3位と順位をあげていくと、自身の持つ日本記録を0秒01上回る8分09秒91で2位に入った。世界の強豪が集うダイヤモンドリーグで初の表彰台となった。優勝したギルマは7分52秒11の世界新記録。
女子やり投では昨年、この大会でダイヤモンドリーグ日本人初優勝を果たした北口が登場。1投目は58m25をマークし、世界陸上オレゴン金メダリストのK.L.バーバー(31、豪州)を上回り、11人中2位と世界陸上銅メダリストの意地を見せた。2投目はバーバーが今季ベストとなる62m54のビッグスローでトップに浮上。北口も60m87と2日の日本選手権では超えることのできなかった60mスローで食らいつく。
3投目、大きな声と共に放った槍は今季ベストとなる65m09のビッグスロー。北口はピョンピョンと飛び跳ね、笑顔を見せた。自身の持つ日本記録に約1mと迫る。トップに立った北口、上位8人しか進むことのできない4投目は59m72。その後は記録を伸ばせなかったが大会連覇を達成した。