水泳で数々の記録を持つ仙台市の90歳の男性が5月、マスターズの大会で世界記録を樹立しました。「生涯現役」と宣言する男性の元気の秘訣を取材しました。

90歳の清野さん「世界記録」樹立!

宮城県利府町のプールを美しいフォームで泳ぐこの男性。清野満平さん。御年なんと90歳です。年齢をまったく感じさせない見事な泳ぎです。

鈴木哲朗記者:
「清野さんが背泳ぎをしています。横を並走して歩いてもかなりのスピードが出ていることが分かります」

清野満平さん(90):(Q 息が全然上がってがあがってないが?)
「普通の人はやれない」

清野さんは、5月13、14日に岩手県で行われた日本マスターズ水泳短水路大会の90歳~94歳の部に出場し、50メートル背泳ぎで従来の世界記録を0秒09上回る52秒40で泳ぎ、世界記録を樹立しました。

これまでも、マスターズの大会で優勝するなど活躍を続ける現役スイマーです。

清野さんは週に2回、北仙台の自宅から電車とバスを乗り継いで利府町のプールに通っています。プールに入る前には学生のころからやっている準備運動をします。

清野満平さん:
「本当はここで跳躍運動するんでけど、ひざが痛くてできなくなっちゃった」

練習メニューは自分で考えていて、この日は1時間半をかけ2600メートルを泳ぎました。一心不乱に泳いで自分を鍛える清野さん。他の高齢のスイマーにとっても憧れの存在です。

水泳仲間:
「10年以上前から背泳ばかり泳いでいる。すばらしくキレイな背泳」

ハードな練習メニューをこなす清野さんですが、疲れた様子は感じられません。

清野満平さん:
「気持ちいいね、すっきりする。記録の更新っていうのがいつも頭にあるからね。変な泳ぎできないから自分でチェックしながらやってます」

練習後、仕事に向かう清野さん。そこは・・・。